特別セッション

5つの特別セッションを予定しています.

(セッション名、セッションオーガナイザー、内容)

Ⅰ.日本がリードする,日本をリードするナノ材料 ~ナノセルロースとナノカーボン~

伊藤 彰浩(京都市産業技術研究所),阿多 誠介(産業技術総合研究所),仙波 健(京都市産業技術研究所),友納 茂樹(産業技術総合研究所)

ナノセルロースとナノカーボン,日本が世界トップクラスの研究を行っているナノ材料という点は共通ですが,特性や扱い方は大きく異なります.植物細胞壁を構成する軽量・高剛性なナノセルロースは,その水酸基の影響を理解し,プラスチック中でのモルフォロジを制御することで優れた機械・熱的特性を付与することが出来ます.一方,炭素のみから構成されるナノカーボン材料は,機械強度や電気・熱伝導性に優れ,フィラーとして高い潜在能力を有していますが,その特性を引き出すためにはやはり複合材料中での分散・分配状態の制御が重要です. 本セッションでは,ナノセルロース・ナノカーボンに関する最新の報告とともに,両分野からの意見を交えることで新たな展開が生まれるような議論の場を提供したいと考えています.

Ⅱ.高機能化の展開が進むポリマーアロイ・ブレンド ~汎用樹脂からエンプラまで~

弘中 克彦(帝人),久保山 敬一(東京工業大学),小林 定之(東レ)

自動車のEV化や自動運転化,家電の高性能化,医療機器の高度化,更には機器のネットワーク化や知能化など,先進機器における変化のスピードには目を見張るものがあります.それらの進展には様々なプラスチック材料技術が大きく寄与しており,その代表的な手法の一つであるポリマーアロイ・ブレンドにおいても,分散制御技術を中心に大きな進展を見せています. 本セッションでは,汎用樹脂からエンプラに至るポリマーアロイ・ブレンドについて,高機能化からそれを支える基礎技術に関連した幅広い研究開発に関する発表を募集し,今後の期待や可能性について議論する場を提供したいと考えています.

Ⅲ.マルチマテリアル化を支えるキーテクノロジー 〜異種材料接着・接合〜

小寺 賢(MORESCO),松田 聡(兵庫県立大学)

自動車や航空・宇宙分野においては,軽量化と高強度・高剛性化などの相反する性能が必須項目となっており,たとえば樹脂やFRPと金属などとの異種材料を組み合せるマルチマテリアル化が急速に進んでいます.このマルチマテリアル化のキーテクノロジーの一つとして,異種材料のさまざまな接着・接合技術が多数試みられています.これら接着・接合技術のさらなる高度化のためには,化学的および物理的な多方向アプローチは勿論のこと,成形加工技術とも組み合わせること,すなわち,成形加工と接着・接合の融合テクノロジーが重要と考えます. 本セッションでは接着・接合,表面・界面をキーワードとし,成形加工の視点で眺めた,特に高分子材料と異種材料の接着・接合技術について,深く議論する場を提供したいと考えています.

Ⅳ.進化し続ける金型・成形技術

瀬戸 雅宏(金沢工業大学),杉田 寿夫(パナソニック),金藤 芳典(三菱電機)

金型はものづくりの根幹を支える重要な要素の一つであり,競争力の高いものづくりには金型の進化が必要不可欠となっています.プラスチック成形加工においても,成形品の高付加価値化の実現に,金型・成形技術がその一翼を担っており,ますますその重要性が高まっています. 本セッションでは,競争力の高い成形加工を実現するための金型技術,さらには金型内の成形プロセスの理解につながる各種計測・観察技術に関する研究発表を通して,今後の金型・成形技術の進化について議論したいと考えています.多くの方のご講演ならびにご参加を期待します.

Ⅴ.元気な中堅・中小企業

栗原 一真(産業技術総合研究所),山中 寿行(東京都立産業技術研究センター),野辺 理恵(秋田県産業技術センター)

本セッションでは,一般講演として各地の中堅・中小企業が独自に開発したり,近隣の公的機関との連携によって開発したりした技術や製品に関する一般講演を募集するとともに,中堅・中小企業をはじめ企業間・産官学交流のきっかけ作りを目的として『交流会』を開催します. 交流会の内容は,一社5分程度の「企業・技術紹介」の後,共通性のある話題での「ラウンドテーブルディスカッション」を予定しており,参加者全員同じ立場・目線で自由に意見交換できる場を提供したいと考えています. 各分野に特化した技術を知りたい方,現在の仕事で抱えている課題をいろいろな分野の方と議論してみたい方などお越し頂けますと幸いです.